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ワックスのお話

A Letter From Kristen

TYPE OF WAX


ワックスについては話したいことが沢山あります!(*ワックスにまつわるジョークも少し)

ソイワックスが市場ではまだ数少ない植物性ワックスであった初期の頃から、P.F.ではキャンドルの原料としてソイワックスを使用してきました。今日のP.F.の姿を夢にも思わない2008年から、私は二酸化炭素排出量の削減方法を模索していました。フクロウの形をしたソイワックスキャンドルや、古い瓶やティーカップをキャンドルの容器として再利用していました。原料となる大豆はアメリカ国内で栽培されていること、またその不透明な色と柔らかさが気に入っていました。加えて、フレグランスの香りを邪魔することがないこともソイワックスの特徴でした。


近年、植物性キャンドルは脚光を浴び、またその原料も選択肢がいくつも用意されています。では、それでもなお私たちは「ソイワックス」を使い続けるのでしょうか?そのためにはソイワックスに関する「通説」と「事実」に焦点を当てる必要があります。


でもまず、ソイワックスとは一体何なのか?そしてどのように作られるのでしょう?


ソイワックスは水素化のプロセスを経て作られます。大豆を収穫し、洗浄、フレーク状に丸めます。次に大豆から油を抽出し、水素化します。

このプロセスは大豆を飽和脂肪へと変化させます。いわゆるショートニングのような状態です。

これにより油の融点が変化します。つまり常温で固体になります。(こぼれ話:この過程で残った豆の殻は動物の飼料に活用されます。)



私たちは100%ソイワックスを使用し、他のワックスは一切混合していません。

メーカーとしては少しでもソイワックスを使用していると「ソイキャンドル」と言えます。もしあなたにとって原料として「ソイワックス」が重要な場合は、ぜひそれ以外に何が混ざっているか注意を払ってみてください。


「通説」と「事実」

ソイワックスはクリーン燃焼、生分解性、再生可能な資源であると考えられており、「カーボンニュートラル」とさえ呼ぶ人もいます。(余談ですが、実際に私たちP.F.はClimate Neutralと提携し、二酸化炭素排出量を相殺しており、事実カーボンニュートラルです。)ソイワックスがクリーンに燃えるのは事実です。適切に使用されれば、私たちのキャンドルからすすが出ることはありません。そのためパラフィンワックスにおける「すす含有量試験」なども、ソイワックスの場合は不要となっています。


「原料さえ良ければクリーンに燃焼できる」というのは誤った通説です。キャンドルの芯(編み込みの方法や芯のサイズ)もすすの程度に大きな影響を与えます。つまり使用する際に芯を整えることで、すすが出ることはありません。ソイキャンドルのクリーンな燃焼には、適切なケアが欠かせないということです。


\ HOW TO TAKE CARE OF YOUR CANDLES ? /


「大豆は再生可能である」は通説か、事実か? 確かに大豆は再生可能な資源です。ソイワックスの唯一の制限はその生育限界ですが、一方でパラフィンなどは石油からの有限な資源です。しかし大豆は実際にカーボンニュートラルなのでしょうか?半分は「通説」です。やはりパラフィンよりはカーボンニュートラルです。想像してみてください。植物が成長するとき、空気中から炭素を吸収します。キャンドルを燃やすと炭素が空気中に放出されます。目を細めると、均一に見えてきます。でもそれは輸送や、ワックスの生成工程を考慮していないので、大豆がカーボンニュートラルだというのは半分が事実です。もしパラフィンキャンドルを使用した場合、地球の下に埋もれいていた過去の炭素を大気中に放出するので、つまりは2倍の放出になりますね。


輸送に関して言えば、私たちが使用する大豆はアメリカ国内で栽培されています。P.F.では日々、最大で730kgのワックスを使用するため、国内にワックスのパートナーを持つことで、二酸化炭素排出量を抑えることができます。原料輸入に海外から運送する必要はないのです。


大豆を使う上で私が最も気に入っているのは、刺激の少ないキャンドルを作るのに最適だということです。面白い事実として、P.F.の共同オーナーであるトムは、私の公私にわたるパートナーですが、彼は香りにとても繊細で、その役割を考えると皮肉な話です。なのでトムと付き合い始めた時に、私は香水をやめました。ではどのようにしてトムは、一日中フレグランスが漂う空間にいられるのでしょうか?秘密はワックスと香料の量にあります。キャンドル市場ではフレグランス量を重視するブランドが溢れています。もちろん彼らは素晴らしい仕事を成し遂げています!しかし私たちの目標であり、彼らとの差別化となるのは、ユーザーの感覚を刺激しない繊細で日常的な香りを提供することです。

ソイワックス自体には刺激はなく、毒性もありません。そこに天然香料と人工香料をブレンドした香料を決して多過ぎることなく、適量を加えていくのです。


もちろん他のワックスと同様にソイワックスにも欠点はあります。正直な話、完璧なワックスなどなく、私たちは注意深くソイワックスを選んでいるのです。常に新しいワックスをテストし、関心を払い続け最新の情報にアクセスしています。大豆の欠点は遺伝子組み換え作物(GMO)を含んでいると言うことです。今やアメリカの大豆市場の95%がGMOです。GMOの存在を示すタンパク質は水素化プロセス後のワックスには現れないため、有機ソイワックスを確実に見つけることは困難です。また大豆栽培に関連する単一栽培と森林伐採の懸念もあります。大豆の栽培による森林破壊は通常、アメリカよりも南米で見られますが、詳細についてメーカーにヒアリングしたところ、2025年まで完全に森林破壊がないことを証明するための行動計画があると回答を得ました。なんと素晴らしいメーカーでしょうか!



他の種類のワックス について

市場で最も一般的なワックスが、石油由来のパラフィンワックスです。パラフィンはとても評判が悪いです。私たちも個人的にファンではないですが、その悪評は少し誇張されているようにも感じます。ワックスに限ると、それ以前の動物ワックスよりもクリーンで、また副産物であるため、石油プロセスの「全ての部分」を使用します。しかし化石燃料への依存は減らすべきであり、またパラフィンは燃焼時に良い香りがしません。適切なフレグランスを使用しないと、プレスティック臭がする場合もあります。ベンゼンのような化学物質についても懸念が残ります。


ビーズワックス(蜜蝋)ミツバチが巣箱で作る素晴らしいワックスです。働きバチは体内から出す分泌液で巣を作り上げます。空気に触れるとすぐに硬化し、魅力的なワックススケールを形成します。個人的には蜜蝋の大ファンですが、コストがかかり、またビーガンではありません。蜜蝋は美しく自然な蜂蜜のような温かみのある香りで、香料を加える必要はありません。また融点が高くワックスが硬いため、成型キャンドルに最適です。


ココナッツワックスここ数年で人気が高まっています。主にフィリピンや熱帯アジア諸国で供給されるココナッツワックスは融点が低く、キャンドルに使用するには別のワックスとのブレンドが必要となります。大豆と同じようにココナッツワックスとココナッツオイルの人気が高まるにつれ、耕作地の森林破壊が潜在的な問題となっています。


植物性ワックスにおける森林破壊の代表格がパームワックスです。パームワックスはパラフィンと同様に評判が悪いです。それは最近までメーカーがサプライチェーンの持続可能性を優先していなかったためです。良いニュースとしては、森林伐採のないパームワックスが最近では入手しやすくなったことです。(RSPOによる認証を取得している企業を探してみてください。)パームワックスは一般的に東南アジアとブラジルで栽培されています。


ワックスの安全性

近年、融点を変えるために化学プロセスを経る大豆のようなワックスが、依然として「天然」と見なされることに疑問視する人もいます。ソイワックスは天然の植物である大豆に由来し、加工されワックスになります。化学的に操作されるため、これを天然とみなさない人もいますが、ほとんどの植物性ワックスは同様に、自然の植物素材からキャンドルやその他の化粧品に使用できる最終的なワックスの形に変わるプロセスを経ています。


多くの場合、人々が天然で毒性のないものについて話し合う時、彼らが本当に関心を寄せるのが「私にとって最も健康的なものは何か?」「これは安全かどうか?」ということです。P.F.のキャンドルを使うことは100%安全です。ソイワックスはクリーンに燃焼し、コットンの芯をご使用時にケアしていただくことで、すすの発生も防ぐことができます。もしすすが出る場合は、一度キャンドルの火を消して、芯を整えてください。そして大豆及びその他の植物性ワックスは無毒です。


もしどこかで「化学物質を一切含まない」と製品を薦められたら、一度考えてみてください。全てが化学物質であり、盲目的に避けることは製品の安全性を保証することに役立ちません。毒性は成分ではなく用量にあるため、香料のすべての用量ガイドラインに従うことが重要だと私たちは考えています。さらにフレグランスの安全性についてもお伝えしたいです。私たちはフタル酸エステル類を含まない天然および人工のフレグランスオイルのブレンドを使用し、プロップ65ガイドラインに準じています。また懸念される成分のリストを常にチェックし、独自の処方で微調整しながら、製品が安全でコンプライアンスに準じています。

最後に、キャンドルを使用する際、特に呼吸器関係の不安がある場合は、窓を開けるなど換気を良くした状態でキャンドルを燃焼させてください。また狭い空間で一度にたくさんのキャンドルを燃やしすぎないように注意してください。


ワックスは私たちが頻繁に調査及びテストをしているトピックなので、まだまだ話したいことは尽きませんが、それはまた別の機会に!



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