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特集企画
MY LOCAL POP UP
ローカルを愛するあの店に出かけよう!
日々の暮らしに発見と楽しみを届けてくれるローカルショップ。
街に明かりを灯し続けるようなそんなショップに、
私たちP.F.Candle Co.も日頃から共感と親しみを覚えます。
本企画ではそんなショップオーナーやバイヤーへの取材を通し、
お店のこだわりや、ローカルに対する想いなどを紹介します。
ショップでは期間限定ポップアップ・イベントも開催予定です。
ぜひインタビューを読んでから、お店に足を運んでみてください!
VOL.02
2024 AUTUMN
FUKUOKA YAKUIN
B•B•B POTTERS (福岡・薬院)
「暮らしを楽しむ」を追求し、お客様とともに100年続くスタンダードへ。
B•B•B POTTERS
スリービーポッターズ
福岡・薬院にて生活雑貨、インテリア雑貨をメインに取り揃えるライフスタイルストア。2Fにあるカフェ・ポッターズでは、仏ブルターニュ地方の本格的なガレットメニューを提案するなど、衣食住にわたり訪れる人々の暮らしを豊かにする活動を続けている。
プラタナスの木陰が優しく見守る、福岡の人々の暮らし
取材に訪れた7月上旬の福岡は、朝から30度を超え本格的な夏の到来を告げていた。大通りを一本中に入ると開店前のB•B•B POTTERSが姿を現し、角に悠々と立つプラタナスの木が出迎えてくれる。風に揺れる枝葉がアスファルトに影を落とし、道行く人々にひとときの安らぎを与えながら。「開店当初はここまで大きく成長するとは思ってなかった」と教えてくれたのはB•B•B POTTERSバイヤー兼MDの船越さん。今では薬院のシンボル的ショップになった同店に長く携わって来られた彼女に、B•B•B POTTERSの薬院での20年とこれからの話を聞いた。
船越さん: 『B•B•B POTTERS』のそもそもの始まりは、福岡市の浄水通にオープンした1991年のことです。代表の長坂とディレクターの石井(*1)が始めたそのお店は、当時は一般家庭では普及していないような真っ白い業務用の皿をはじめ自分たちが好きなものを販売するために開いたお店でした。今のお店よりも規模もまだ小さく凝縮したようなお店で、当時はキッチン用品を中心とした品揃えでした。私は2005年にこの薬院に移転・拡張オープンする際に、B•B•B POTTERSに入社しました。
お店が立つ前はここはまだ駐車場で、太宰府出身の私は「薬院駅」で降りることはあっても、立ち寄るというようなエリアではなかったんです。でも向かいには輸入食品スーパーの「ボンラパス」(*2)さんがあったり、パン屋の「ダム・ド・フランス」さんがあったりと、感度の高いお客様も多くとても素敵な場所だったことを覚えています。お店をオープンしてみると、「ボンラパス」さんで今日買った食材を調理する道具を求めて、お客様がご来店されるという流れも生まれていました。最近は近くにコーヒーショップや飲食店などのお店も増えて、お買い物を楽しめるエリアになっています。
それまでのキッチン雑貨メインのお店から、移転に合わせて2階にはインテリア、つまり住環境にもチャレンジしていたんだと、今振り返るとそう思います。セレクトした家具なども並べていました。雑貨から家具ということで単価もあがり、違うラインナップの幅広さはすぐに受け入れてもらえない部分もありました。その後試行錯誤を重ね、1階はキッチン雑貨、2階はインテリア雑貨や作家さんのアイテムなどの品揃えという今の流れになりました。「贈り物にしたい雑貨、暮らしを上質にしたいワンランク上の雑貨」がコンセプトになっています。何よりも、私たちが好きなもので、かつお客様が楽しく感じていただけるような、そんな雑貨をセレクトしています。
街の風景を映しながら、様々なサイズのグラスが整然とならぶ開店前の店内。
船越さん: Brew、Bake、Boilの頭文字と、陶工を意味するPOTTERSに由来するショップ名は、物作りをする人たちに敬意を込めて名付けられました。日々の暮らしの中で必要な道具を揃える、そんなお店でありたいとの願いからです。
今でこそライフスタイル提案のショップが増えていますが、当時はそれを狙ったのではなく自然とそこに辿り着いたように思います。ディレクターの石井にとってはトレンドを先読みするというよりは、日頃の仕事や生活を通して、お客様に次に提案したいものが見えてくるような、そんな感覚でしょうか。
私もB•B•B POTTERSに入社し、B•B•B POTTERSに育ててもらいました。それまで知らなかった雑貨や生産背景など、知れば知るほど楽しく、その驚きや共感を今度は私がお客様にお伝えすることこそ、自分の役割だと思っています。
「暮らしを楽しむ」というコンセプトのもと、自分たちが好きだと思えるアイテムを選び、同時に変わらずいつ来ていただいても買える店でありたいと考えています。なので一度お店に並べたアイテムは廃盤にならない限り、永遠に並べていたいというのがお店作りの大原則です。
サイズ違いやメーカー違いで大量に揃えられた白い皿たち。開店当初から変わることないB•B•B POTTERSの風景。
入り口を入ると充実した品揃えで迎えてくれるキッチン雑貨たち。
2階には贈りたくなる1ランク上の暮らしの雑貨が並ぶ。
サイズ違いやメーカー違いで大量に揃えられた白い皿たち。開店当初から変わることないB•B•B POTTERSの風景。
船越さん: 例えばお皿ひとつとっても「自分にとってちょうど良いサイズ」って人それぞれに違いますよね。私たちのお店は、飲食店など料理に携わる方のご利用も多いです。ですから私たちはどの方のご要望にも叶えられるように、できる限り揃えられるサイズを扱っています。あるいは一見すると似ているけど、素材や作り方が違うものがあったり。その理由がちゃんとあり、それが伝わるよう心がけています。
そのためにチームではお客様から日頃いただく声を集め、みんなで共有する機会を定期的に設けています。その中から私たちが提案したいものを見直したり、あるいはお客様のご要望に対して期待を超える提案ができる商品を見つけたりします。商品選びの基準は永く使えるもの、買い替えが必要でも使い心地が良いものなどです。
B•B•B POTTERSには一つの暮らしの理想形があるのではなく、お客様それぞれが描く暮らしを実現できるよう品揃えすることが、私たちのお店の役割だと思っています。私たちも、そしてお客様も一緒に素敵な暮らしを叶えるために成長していきたいんです。
「とにかく楽しく伝えることが好きなんです」と語る船越バイヤー。
(*1) 石井風子ディレクター:愛知の陶器メーカー時代に夫であり代表の長坂透氏と結婚。その後ふたりで福岡に移住し食器の卸会社「ウィークス」を設立。1991年には浄水通に小さな雑貨店「B•B•B POTTERS」をオープンさせる。その後、同店を福岡を代表する生活雑貨のお店に成長させる。
(*2) ボンラパス :福岡市に店舗を構える高級スーパーマーケット。
MY LOCAL POP UP
P.F.Candle Co. 期間限定イベント
B•B•B POTTERS (福岡・薬院)
2024年9月25日(水)〜10月21日(月)
期間中は定番アイテムをフルラインに加えて、限定アイテム「THE BEAGLE SCOUTS COLLECTION」「LIMITED WINTER CLASSIC 2024」もご用意してお待ちしております。ぜひこの機会にご来店ください!
住所:福岡県福岡市中央区薬院1-8-8 1F/2F
最寄駅:
西鉄バス「薬院大通り」から徒歩1分
地下鉄七隈線「薬院大通駅」から徒歩3分
西鉄大牟田線・地下鉄七隈線「薬院駅」から徒歩5分
営業時間:11:00〜19:00