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特集企画
MY LOCAL POP UP
ローカルを愛するあの店に出かけよう!
日々の暮らしに発見と楽しみを届けてくれるローカルショップ。
街に明かりを灯し続けるようなそんなショップに、
私たちP.F.Candle Co.も日頃から共感と親しみを覚えます。
本企画ではそんなショップオーナーやバイヤーへの取材を通し、
お店のこだわりや、ローカルに対する想いなどを紹介します。
ショップでは期間限定ポップアップ・イベントも開催予定です。
ぜひインタビューを読んでから、お店に足を運んでみてください!
VOL.01
2024 SUMMER
TOKYO YAKUMO
millvalley (東京・八雲)
偶然のような必然の巡り合わせが詰まった、八雲通り商店街にたたずむ小さなお店の物語。
millvalley
ミルヴァレー
2017年、バッグやポーチなどのオリジナルブランド「millvalley」を手がけると同時に、東京・学芸大学に路面店をオープン。2023年秋には都立大学(八雲)へ移転。「OSAMU GOODS®︎」とのコラボシリーズも人気アイテムとして定番化。メーカーでのキャリアを活かした、他ブランドのOEM生産まで幅広く活躍する。
人と人の繋がりこそが、「millvalley」らしさの原点。
ロサンゼルスで築いたコミュニティと、東京でのキャリアが折り重なるように、ごく自然に辿り着いた「millvalley」
への道。ロサンゼルスでのローカル・コミュニティは、今もなお「millvalley」の中心にあるだけではなく、クロスオーバーし東京・八雲のショップでアップデートされ続ける。八雲店ではショップ奥にゲストルームを設け、海外からのゲストにベッドを提供。こじんまりとしながら、船谷オーナーのセンスと友人たちの作品で囲まれた空間は、ホテルとはまた違った趣で、海外ゲストにも喜ばれるとのこと。アメリカ時代、友人のアパートメントに泊まっていったあの日の風景が、今も海を越えて続く。
船谷さん: セレクトのポイントはまず「自分が好き」ということと、「一人でこじんまりとやっているスモールビジネスが好き」ということです。それから“ちょっと変わった可愛さ” “ゆるい空気感” などもポイントです。そしてなによりブランドを手がける作り手の「人柄」が、私にとっては大切です。どんなアイテムもまずは自分で購入し、試して使ってみます。アイテムも気に入り、デザイナーにも共感して初めてショップ用に買付けします。お花や陶器も好きなので、陶器作家さんのアイテムや、花瓶なども取り扱っています。
お気に入りの陶器が並ぶ店内。中段には生き物のような「miwa clay」の象形文字シリーズが。
船谷さん: NY在住の美和さんによる「miwa clay」は独特の世界観で、これは象形文字からインスパイアされたシリーズなんですが、ちょっと生き物っぽいところとか、そういう部分に強く惹かれます。洗練され過ぎているものより、どこかにゆるい空気が漂うものに惹かれるんです。もちろん、デザイナーである美和さんのお人柄も大好きな理由です。
「KNOTWORK LA」も大好きな陶器ブランドです。これは架空の動物シリーズなんですが、このちょっと猫っぽいのはデザイナーのリンダさんが自宅の猫を亡くしたばかりの作品だったり、イーグルロック地区のチャイニーズレストラン「Chifa」のために作った作品は「イーグル=鷲」の作品だったり、私自身動物ものが大好きなのでお気に入りのブランドです。
栗の木の樹皮と煤で染めた「millvalley x LOOKOUT WONDERLAND」コラボの2024年新作。
船谷さん: 一番の推しは、やっぱり旧友ニッキーの「LOOKOUT&WONDERLAND」です。これは岡山で生産したmillvalleyオリジナルのリネンシャツを、私が直接ロサンゼルスに持ち込み、ニッキーが染めを担当したコラボシリーズです。薬効成分のある草木で染める天然染色が彼女の特徴で、色打ち合わせ、染色まで全て私のロサンゼルス滞在中に、チャイナタウンのスタジオでやっています
その他にもレザープロダクトの「made solid」(*10)も長年親交のあるブランドで、公私共に仲良くさせてもらってます。
実はこのショップは奥に住居部分があったのですが、今回のオープンに合わせてゲストルームに改装しました。ロサンゼルスや海外から、友人やゲストが来る際にベッドを提供しています。ショップでPOP-UPイベントをして、ここに宿泊し、東京を楽しんでもらう。夜の食事は「bota」さんで(笑)って、みんな東京、そして都立大学を満喫してくれています。
それからお店ではコーヒーも出しているんですが、これもコーヒー豆は八雲で営業されている「Vivace」さんにオーガニックのオリジナルブレンドをお願いし、焼き菓子はアメリカン・ベイクの「Kathy's Kitchen」のクッキーをご用意しています。そんなふうにこのmillvalleyでは私の大好きなもの、大好きな人たちが手がけたものだけを扱っています。
ショップの奥の扉を開けると、そこはゲストルーム。友人たちの作品で揃えた空間は、日本と西海岸がミックスした絶妙の空間に。
ふと立ち寄ったのは近所に暮らすご友人で、聞けばロサンゼルス時代からの長い付き合いとのこと。
人と人の繋がりを大切にしてきた船谷さんのこれまでが、エッセンスとして凝縮されたmillvalleyの空間。そこではロサンゼルスと八雲通り商店街のゆるい空気感が、穏やかな風と共に店内へと流れ込んでいました。ストーリーのあるクラフトアイテムや、ローカル・コミュニティを愛するその姿は、P.F.Candle Co. のオーナー、クリスティン&トーマスが普段大切にしている姿に重なりました。
東横線「都立大学駅」から徒歩5分、駒沢公園からも徒歩圏ですので、ぜひ休日にお散歩がてら訪ねてみてください。
7月20日(土)からはP.F.Candle Co.のPOP-UPイベントも開催予定です。新シリーズ「ALCHEMY LINE」も販売予定なのでぜひ皆様のお越しをぜひお待ちしております。
(*10) made solid / メイド・ソリッド:2014年LAを拠点にスタートしたレザーアクセサリーブランド。西海岸で生まれ育ったマックスとミアの感性と、ソリッド(堅実)なモノづくりへの姿勢が人気を得る。生産は全てカリフォルニアで行い、職人による手作業で作られている。